エッセー/小説/詩
ノイエ・ハイマート
ある日、難民になる。
「ノイエ・ハイマート(=新しい故郷)」を求めて、歩きだす。
そんなに遠い世界の話ではないのです。
シリアで、クロアチアで、アフガニスタンで、満州で、
生きのびるために難民となった、ふつうの人たち。
その姿と心を、てのひらで触れるようにして描きだす。
人を守る国境が人を疎外し、排除し、外に押し出し、
どこでもないところへ行けとわめき立てる。
どこでもないところ nowhere 誰でもない人 nobody
否定形でしか定義されない存在
ではこう語る私は何者なのだろう?
あるいは、何者でないのだろう?
(本文より)
作品情報
< 目次 >
序詞 遠い声
01 失われた子供たちの海岸
02 ホムスの戦い
03 ブーメラン
04 砂漠の検問所
05 アランヤプラテート 一九九〇
06 バスとトラックとゾーディヤック
07 アイラン・クルディ
08 ジャーニー
09 艱難辛苦の十三箇月
10 ヴルニャチカ・バーニャ
11 お婆さんと大きな樹
12 ベルリンへ
13 ノイエ・ハイマート
14 カフェ・エンゲルベッケンでハムザ・フェラダーが語ったこと
15 ブーメランの軌跡
16 小冬童女
17 サン・パピエ
18 今は行けない二つの場所
19 とはずがたり
20 作者自身による解説と最後の引用
初出一覧
発売日:2024/05/30
発行:新潮社
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公開:2024年05月30日 - 最終更新:2024年05月30日