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毎年秋に開催を予定している「レビューコンテスト」では、毎年9月末までに投稿いただいたレビューの中から入賞作品を選ばせていただきます。コンテストでは、cafe impala 編集部と外部の有識者の方々との厳正な審査の上、受賞作品を選定いたします。
レビューコンテスト受賞者には、池澤夏樹本人へ直接質問する権利やimpala e-books読み放題特典など、ささやかながら素敵なプレゼントをご用意しています。
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レビューに関連する最新情報
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動画公開
「池澤夏樹の書評の書き方講座」Part4(最終回)の動画を公開しました
「impala e-books」1周年を記念して開催された「池澤夏樹レビューコンテスト」。その授賞式の一部として行われた「書評の書き方講座」の動画の最終回をお届けします。書き起こしテキストとあわせてお楽しみください。 & …
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動画公開
「池澤夏樹の書評の書き方講座」Part3の動画を公開しました
「impala e-books」1周年を記念して開催された「池澤夏樹レビューコンテスト」。その授賞式の一部として行われた「書評の書き方講座」の動画をお届けします。書き起こしテキストとあわせてお楽しみください。   …
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動画公開
「池澤夏樹の書評の書き方講座」Part2の動画を公開しました
「impala e-books」1周年を記念して開催された「池澤夏樹レビューコンテスト」。その授賞式の一部として行われた「書評の書き方講座」の動画をお届けします。書き起こしテキストとあわせてお楽しみください。   …
最近のレビュー
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『 タマリンドの木 』
投稿をありがとうございました。できるだけ早くに、電子版が再開できるよう努めます。引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。本多真理@cafeìmpala
admin -
『 タマリンドの木 』
短い作品ですが、多くの問題に触れています。日本社会における雇用の問題、難民キャンプ、「国際貢献」と呼ばれるものの実態、生きがいとは、家族とは、結婚とは、などなど。そしてもちろん、人を愛することについて。
恋愛小説として、あらすじや展開としては非常にわかりやすいです。なおかつ、丁寧な言葉で紡がれているところが、池澤作品の魅力かと感じています。色々なことを、頭で論理的に整理しようとしても、心が走ってしまったり、そしていつか、宇宙的な力に動かされたり。人間というものの小ささと、それでもできるかぎり生きようとする人たちの両方が映されています。
9年間タイに暮らしました。登場する場所も、「きっとあそこに違いない」と、住んでいる人なら分かるもので、嬉しかったです。空港も、今のものになる前の、あの喧騒が思い出されました。
私は教師です。高校生の国語の授業で、この作品を何度も取り扱ってきました。文学的な語りの工夫はもちろんですが、何より、この小説が読者に示すその姿勢に強く共感しています。私の学校の生徒たちは、国際的な場所に出て、コミュニティープロジェクトに関わる機会がありますが、この作品を読んで、「人助けをしたい」と思っている彼らの考え方が変わっていくのを目にしてきました。また、仕事や社会における男女の役割など、規定の価値観に問いかけるという意味でも、十代の彼らといくらでも議論を進めることができます。
小説が示す「姿勢」という意味では、他の池澤作品にも共通することでしょう。しかし、わかりやすい恋愛、ほどほどの長さ、そして国際貢献についての話題というバランスが、高校国語の授業で非常に取り扱いやすく、現在入手ができなくなっていることに、困っています。e-booksになって、日本国外からも入手がしやすく喜んでいたのですが、ついに入手ができなくなってしまいました(2019年6月23日をもって電子書籍の販売を一旦終了とのこと)。
何かしらの手段で、近日、また入手できるようになるといいのですが。いかがでしょうか。Jun Nishimoto