cafe impala|作家・池澤夏樹の公式サイト

cafe impala|作家・池澤夏樹の公式サイト

エッセー/翻訳

遙かな都

著者:池澤夏樹

海の彼方に揺らぐ幻影の都市の二千数百年の歴史と文化を巡って遊歩する、文化史的物見遊山。

書物の中と博物館の遺物の間にしかその姿を見ることができない幻影の都市。世界史と呼ばれる集合的記憶のほんの一部で、移り住むことのできない空中楼閣の都――アレクサンドリア

 

附:E・M・フォースター『ファロスとファリロン』池澤夏樹訳

 

《アレクサンドリア。紀元前三世紀にアフリカの地中海岸に造営されたこの都は二千数百年に亘って支配する民族を次々に替えながら繁栄し、一九五二年に至って本来の主人であるべきエジプト人の手に渡った。/それまでの間、文化的なものはすべて地中海の北岸からあるいは東のアラビア半島からやってきて、エジプト人はただ住民に穀物を供することだけを求められた。/だから、エジプト革命で都市の相貌はすっかり変わり、それ以前の姿は文学の中にしか残らなかった。華麗で壮大な、言葉だけで築かれた大厦高楼の集合。古代の詩人や思想家に始まって近代ギリシャ語の詩人K・P・カヴァフィス、イギリス人であるE・M・フォースターとロレンス・ダレルの作品群。/ぼくは若い時にこの文学の都市に出会って夢中になり、いくつかの文章を書き、翻訳もした。気がつけばこれが相当な量になる。そこでこれを一巻に纏めようと思い立った。》――本書「はじめに」より

作品情報

< 目次 >

はじめに
I アレクサンドリア小史
II アレクサンドリアを巡って――『アレクサンドリアの風』と『アレクサンドリア四重奏』
III E・M・フォースター『ファロスとファリロン』 池澤夏樹訳
初出一覧

発売日:2026/01/15
発行:作品社

遙かな都
単行本:3,300円販売中
購入する:
  • Amazon

この作品のレビューを投稿しませんか?

cafe impala では、読者のみなさんのレビューを募集しています!
» レビューについて

レビュー投稿ガイドライン

  • 投稿は400字以上を目指してください。
  • 投稿いただいたレビューは、cafe impala 編集部の承認後、サイトに表示されます(投稿後、すぐに表示はされません)。
  • サイトに表示されたレビューは、impala.jp 内の複数媒体 [単行本版/文庫本版/impala e-books (電子書籍)版] に共通して掲載される場合があります。
  • 投稿レビューの著作権は、投稿された方にあります。ご自身のレビューは、後日他のサイト等でも利用することができます。
  • 投稿に際して入力していただく個人情報は、cafe impala の制作運営に関連するcafe impala編集部、impala e-books編集部からの連絡に限り利用させていただきます。

* が付いている欄は必須項目となりますので、必ずご記入をお願いします。

CAPTCHA


この作品のレビュー

レビューはありません。

公開:2026年01月19日 - 最終更新:2026年01月19日

関連作品