共著・編著
竹取物語/伊勢物語/堤中納言物語/土左日記/更級日記 (池澤夏樹=個人編集 日本文学全集03)
池澤夏樹=個人編集 日本文学全集
「もの」を「かたる」のが文学である。奇譚と冒険と心情、そこに詩的感興が加わって、物語と日記はこの国の文学の基本形となった。――池澤夏樹
絢爛豪華に花開いた平安王朝文学。最古の物語と日記が秀逸な新訳で鮮やかに蘇る。
竹取の翁が竹の中から見つけた〝かぐや姫〟をめぐって貴公子五人と帝が求婚する、仮名による日本最古の物語、「竹取物語」。在原業平と思われる男を主人公に、恋と友情、別離、人生が和歌を中心に描かれる「伊勢物語」。「虫めづる姫君」などユーモアと機知に富む十篇と一つの断章から成る最古の短篇小説集「堤中納言物語」。「男もすなる日記といふものを、女もしてみむとしてするなり」、土佐国司の任を終えて京に戻るまでを描く日記体の紀行文、紀貫之「土左日記」。十三歳から四十余年に及ぶ半生を綴った菅原孝標女「更級日記」。燦然と輝く王朝文学の傑作を、新訳・全訳で収録。
月報=小川洋子・津島佑子
帯装画=清川あさみ
作品情報
< 目次 >
竹取物語 森見登美彦 訳
伊勢物語 川上弘美 訳
堤中納言物語 中島京子 訳
美少女をさらう お香つながり 虫好きのお嬢様 恋も身分次第 一線越えぬ権中納言
貝合 姉妹二人に少将二人 花咲く乙女たちのかげに 墨かぶり姫 たわごと
土左日記 堀江敏幸 訳
貫之による緒言 土左日記 貫之による結言
更級日記 江國香織 訳
訳者あとがき
解題 島内景二
解説 池澤夏樹
発売日:2016/1/11
出版社:河出書房新社
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この作品のレビュー
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公開:2015年12月04日 - 最終更新:2019年03月18日