エッセー/紀行
イラクの小さな橋を渡って
戦争で壊される前、
イラクはこんな国だった。
もしも戦争になった時、どういう人々の上に爆弾が降るのか、そこが知りたかった―。イラク戦争開戦前夜、実際に現地に入った著者が見たのは、人々の普通に人間的な暮らしだった。その後戦争が強行され、多くの不条理な死者が出てしまった今、我々がなすべきこととは。現地の姿を文と写真で綴り、戦争の現実を突きつける旅行記録。
『新世紀へようこそ』の著者が、平和運動や政治的なジャーナリズムのためでなく、ただ「遺跡を見るために」米国がいつ攻撃するかわからない2002年10月末のイラクに行った。国民はほんとうにサダム・フセインの圧制下に苦しんでいたのか?経済制裁下で食べ物も足りない貧しい国だったのか?冷静な著者のレポートは、メディアでは報道されない真のイラクの人々の姿を淡々と綴っていく。この国を攻撃することは果たしてほんとうに正しいことなのか、私たちに静かに問いかける。
作品情報
発売日:2003/1/24
出版社:光文社
入手困難
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公開:2015年10月02日 - 最終更新:2019年03月18日