共著・編著
アデン、アラビア/名誉の戦場 (池澤夏樹=個人編集 世界文学全集 Ⅰ-10)
池澤夏樹=個人編集 世界文学全集
老いて堕落したヨーロッパにノンを突きつけ、灼熱の地アデンへ旅立った二十歳の記録と、第一次大戦に倒れた無名の犠牲者の思い出を掘り起こし繊細な文体で甦らせたゴンクール賞受賞作。
〈ぼくがこの作品を選んだ理由 池澤夏樹〉
「アデン・アラビア」
若い人間にしかできない断言がある。余計なことを知って堕落する前の断言。この本の「ぼくは二十歳だった。それがいちばん美しい歳だとは誰にも言わせない」という書き出しの言葉を初めて読んだ時、それはフラメンコのギターのように美しく響いた。
「名誉の戦場」
フランスの田舎に暮らす、一見して仲のいい愉快な家族の背後に、実は戦争が濃い陰を落としている。第一次の方の世界大戦だから祖父の世代。その陰が明らかになってゆくからくりが見事で、しかもこれがデビュー作だというから感心する。
作品情報
発売日:2008/11/11
出版社:河出書房新社
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この作品のレビュー
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公開:2015年11月03日 - 最終更新:2019年03月18日