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共著・編著

庭、灰/見えない都市 (池澤夏樹=個人編集 世界文学全集 Ⅱ-06)

池澤夏樹=個人編集 世界文学全集

著者:イタロ・カルヴィーノ、ダニロ・キシュ
翻訳:米川良夫、山崎佳代子

第二次大戦中にアウシュビッツで父を失った作家が、精緻な入れ子細工のように仕立てた自伝的長篇初訳と、伊文学の巨匠が幾何学的な形式に沿って象徴的に描く仕掛けに満ちた都市の物語。

『庭、灰』―少年に多くの謎を残し、アウシュヴィッツで消息を絶った父。甘やかな幼年時代が戦争によってもぎとられ、逃避行を余儀なくされる一家の悲劇を、抒情とアイロニーに満ちた筆致で描く自伝的長篇。初邦訳。『見えない都市』―ヴェネツィア生まれのマルコ・ポーロが皇帝フビライ汗に報告する諸都市の情景。女性の名を有する55の都市を、記憶、欲望、精緻、眼差というテーマで分類し、見えない秩序を探る驚異の物語。

 

〈ぼくがこの作品を選んだ理由 池澤夏樹〉

「庭、灰」

モノたちがひしめく詩的な文体を通じて、子供の世界が少しずつ幻想から現実へと変わってゆくのをぼくは楽しんだ。薄い薄いレースのカーテンが何枚も次々に開かれるかのようだ。セルビアの柔らかい光と、そこをさまようユダヤ人一家の物語。

「見えない都市」

小説は時に詩や絵画に近づく。カルヴィーノはその達人である。例えば、この作品の中の天上の都市バウチの記述──「細長い竹馬ようの脚がたがいに遠く距たり合って地面から高くのび雲間に姿を隠しており、これがその都市を支えているのでございます」。

作品情報

発売日:2009/9/11
出版社:河出書房新社

庭、灰/見えない都市 (池澤夏樹=個人編集 世界文学全集 Ⅱ-06)
単行本:2,400円販売中
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公開:2015年11月03日 - 最終更新:2019年03月18日