小説
ワカタケル
神話から歴史へのあわいの時代に
森羅万象を纏った、
若く猛る大王が出現した
暴君であると同時に、偉大な国家建設者。
実在した天皇とされる21代雄略の御代は、
形のないものが、形あるものに変わった時代。
私たち日本人の心性は、このころ始まった。
時は5世紀、言葉は鳥や獣、草木たちにも通じていた。歯向かう豪族たちや魑魅魍魎を力でねじふせ、國を束ねるワカタケル大王(雄略天皇)。
樹々の合間から神が囁き、女たちは夢の予言で荒ぶる王を制御する。
書き言葉の用意のない時代、思いを伝える歌と不思議な伝説、そして残された古墳の遺物や中国の史書……。
作家は言葉の魂に揺さぶりをかけ、古代から現在に繋がる、「日本語」という文体の根幹に接近する−−−
作品情報
< 目次 >
一、弑逆と蹶起
二、服喪の日々
三、暗殺と求婚
四、即位と統治
五、王國の構築
六、隣國と大國
七、文字の力
八、天と空
九、時は流れゆく
発売日:2020年9月19日
発行:日本経済新聞出版
装画:鴻池朋子
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公開:2020年09月19日 - 最終更新:2021年04月18日