共著・編著
アフリカの日々/やし酒飲み (池澤夏樹=個人編集 世界文学全集 Ⅰ-08)
池澤夏樹=個人編集 世界文学全集
デンマークに生まれ、ケニアの広大なコーヒー農園を営んだ女性作家による、アフリカの人・大地・動物との交歓の物語と、ヨルバ族の英語作家が森の魔術的世界を描く、奇想天外な冒険譚。
「アフリカの日々」
すみれ色の青空と澄みきった大気、遠くに揺らぐ花のようなキリンたち、作物を食べつくすイナゴの群れ、鉄のごときバッファロー。風と合体し、土地の色と匂いに同化したものだけが、ここでは生きのびられる。北欧の高貴な魂によって綴られる、大地と動物と人間との豊かな交歓。
「やし酒飲み」
わたしは、10になった子どもの頃から、やし酒飲みだった。頭ガイ骨だけの紳士、不帰の天の町、白い木の誠実な母、死者の町……。レーモン・クノーやT・S・エリオットの絶賛を浴びて各国語に翻訳された、アフリカ発世界文学の金字塔。
〈ぼくがこの作品を選んだ理由 池澤夏樹〉
「アフリカの日々」
一人のデンマーク女性のこのメモワールは、ヨーロッパ人とアフリカ人の出会いが最もうまくいった例だ。1978年、ぼくはこれに惹かれてケニアまで行った。
「やし酒飲み」
森や異界に畏怖を感じながら、駆け引きを使ってその畏怖の相手から宝物を得る。これを読む間はずっと恐い夢を見ているような気持ちだけれど、でも読者はその夢をずっと見ていたいと思う。
作品情報
発売日:2008/6/11
出版社:河出書房新社
この作品のレビューを投稿しませんか?
cafe impala では、読者のみなさんのレビューを募集しています!
» レビューについて
レビュー投稿ガイドライン
- 投稿は400字以上を目指してください。
- 投稿いただいたレビューは、cafe impala 編集部の承認後、サイトに表示されます(投稿後、すぐに表示はされません)。
- サイトに表示されたレビューは、impala.jp 内の複数媒体 [単行本版/文庫本版/impala e-books (電子書籍)版] に共通して掲載される場合があります。
- 投稿レビューの著作権は、投稿された方にあります。ご自身のレビューは、後日他のサイト等でも利用することができます。
- 投稿に際して入力していただく個人情報は、cafe impala の制作運営に関連するcafe impala編集部、impala e-books編集部からの連絡に限り利用させていただきます。
この作品のレビュー
レビューはありません。
公開:2015年11月03日 - 最終更新:2019年03月18日