ぼくたちが聖書について知りたかったこと
その成り立ちから現代社会との関わりまで、
いま、人類最大のベストセラーを読みほどく。
秋吉輝雄教授(聖書学)との対話。「ぼくにとって宗教は知識だ。素人代表として、ぼくは碩学の門を叩いた」。その成り立ちから現代社会との関わりまで、いま、人類最大のベストセラーを読みほどく。
「彼らは何千年もの長きに亘って国を持たなかったのに、一貫して自分たちはユダヤ人であるというアイデンティティーを保ってきた。これがどれほど困難なことであったか、島国の中で自分は自分だと思ってそれ以上は何も考えないで済んできた日本人にはなかなか理解しがたい。(中略)しかし、あるいはユダヤ人もまた日本人とは別の意味で自分たちの島にこもって生きてきたのかもしれない。もしそうだとしたら、他者には上陸不能のその島の海岸線は何でできているのか?」――「あとがき」より
作品情報
< 目次 >
第1部 聖書とは何か?
聖書はなぜ今日まで残ったのか?/朗誦によって聖性が保たれた/ヘブライ語には過去形がない 他
第2部 ユダヤ人とは何者か?
ユダヤ人の定義とは?/ユダヤ人教師としてのイエス/世界宗教へと向かったキリスト教 他
第3部 聖書と現代社会
「六日戦争」に遭遇して/無時間の空間で対立するイスラエルとパレスチナ/軍備放棄の思想に共感した「ビールー団」 他
発売日:2009/10/28
出版社:小学館
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この作品のレビュー
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『 ぼくたちが聖書について知りたかったこと 』
今迄の人類の歴史の中で、宗教がなかった時代はなかったと思うが、今の日本人は宗教を拒否している感じがする。オウムの事件以来、それは加速を増している感じもする。それでいいのだろうか。……
この著書の興味深いところは、聖書は、読み方によっては壮大なミステリーストーリーであり、歴史と哲学が学べるところである。
難しい内容だったが、根源的なことに興味が湧いてきて、何度も読み返したくなる一冊である。ゆめの ねこ