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共著・編著

灯台へ / サルガッソーの広い海
(池澤夏樹=個人編集
世界文学全集 Ⅱ-01)

池澤夏樹=個人編集 世界文学全集

著者:ヴァージニア・ウルフ、ジーン・リース
翻訳:鴻巣友季子、小沢瑞穂

神秘的な光を放つ灯台を夢見る母子を中心に人々の内面のドラマをリリカルに描いた名作の新訳決定版と、植民地出身作家が帝国の辺境に生きる人間の葛藤を描くもう一つの『ジェイン・エア』。

灯台を望む小島の別荘を舞台に、哲学者の一家とその客人たちの内面のドラマを、詩情豊かな旋律で描き出す。精神を病みながらも、幼い夏の日々の記憶、なつかしい父母にひととき思いを寄せて書き上げた、このうえなく美しい傑作。新訳決定版(『灯台へ』)。奴隷制廃止後の英領ジャマイカ。土地の黒人たちから「白いゴキブリ」と蔑まれるアントワネットは、イギリスから来た若者と結婚する。しかし、異なる文化に心を引き裂かれ、やがて精神の安定を失っていく。植民地に生きる人間の生の葛藤を浮き彫りにした愛と狂気の物語(『サルガッソーの広い海』)。

 

〈ぼくがこの作品を選んだ理由 池澤夏樹〉

「灯台へ」

人の心はふだん人が思っているよりはずっと精妙で、複雑な働きをしている。ウルフはそれを読み取り、共感を込めてストーリーの中で再演する。心は地を這いながら、天に一歩近い清澄な段階に達したいと願う。この垂直な人間観にぼくは惹かれる。

「サルガッソーの広い海」

翻訳が時代ごとに更新されるように、小説が小説によって上書きされることもある。名作『ジェイン・エア』を読んだ者は『サルガッソーの広い海』を読まなければならない(逆の順序でもいいけれど)。なぜならば前者には過去のイギリスがあり、後者には現在の世界があるから。

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作品情報

発売日:2009/1/17
出版社:河出書房新社