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小説/短篇小説/短篇集

砂浜に坐り込んだ船

新潮文庫

著者:池澤夏樹

その巨きな体は鎮魂の碑、それともきみの心か。
悲しみを乗り越える人々を包み込む9つの物語。

石狩湾で坐礁した、五千トンの貨物船。忽然と砂浜に現れた非日常的な巨体に魅せられ、夜、独り大型テレビでその姿を眺めていると、「彼」の声がした。友情と鎮魂を描く表題作と、県外の避難先から消えた被災者の静かな怒りを見つめる「苦麻の村」、津波がさらった形見の品を想像力のなかに探る「美しい祖母の聖書」ほか、悲しみを乗り越える人々を時に温かく時にマジカルに包み込む全 9 編。

震災と記憶をめぐる「美しい祖母の聖書」を初収録!

作品情報

< 目次 >

砂浜に坐り込んだ船

大聖堂

美しい祖母の聖書

苦麻の村

上と下に腕を伸ばして鉛直に連なった猿たち

夢の中の夢の中の、

イスファハーンの魔神

監獄のバラード

マウント・ボラダイルへの飛翔

解説 堀江敏幸

発売日:2018/6/1
出版社:新潮社

砂浜に坐り込んだ船
文庫本:490円販売中
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公開:2018年06月12日 - 最終更新:2019年03月22日

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