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【本日の栄町市場】
わたしの店番を支えてくれるのは昼食だ。出前やお弁当が充実しているから、毎日楽しく店番ができていると言っても過言ではないでしょう。
市場に座るようになってから食生活が豊かになった。新鮮な肉と魚、季節の野菜に果物。美味しくて安いのだから、スーパーから足はどんどん遠のく。
そうそう、市場は総菜もすごい。わたしが毎日のように食べている、おかずの店「かのう家」のお弁当。300円という値段では考えられないほど充実している。季節の野菜をたっぷり使った4~5種類のおかずに加え、メインの揚げ物や魚が2~3種類。早い時間であれば玄米を選ぶこともできる。午後12時を過ぎると売り切れることが多いので、熾烈な戦いを避けるために常連はみんな予約をする。
美味しくて野菜がたくさん摂れるこのお弁当を、東京から訪ねてきた友人にご馳走した。「東京でこれを買ったら1000円いくよね?こんなにおかず入って300円って泣ける」
感動する友人を見て思い出した。店番をはじめたころ、このお弁当に毎日感動して感謝していた。「今日はきびなごが入ってる!」「かぼちゃのコロッケ最高だー」と。きっとわたしだけじゃない。このお弁当に助けられている人がいっぱいいるだろうな。
改めて、わたしと小書店を支えてくれているお弁当にありがとうって言いたい。
いや、いつもお客さんのために価格を300円で抑えようと頭を悩ませ、努力している「かのう家」のおじさん、おばさん、ありがとう。
350円か400円くらいに値上げしてもいいんじゃないかなって、わたしは思ってるよ!それでも充分安いもの。
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