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【本日の栄町市場】
「店の中をごめんなさーい」「あれ?ここ、お店なの?!」
と言いながら、足は止まらずに顔だけを左右に振って周りを見回すお客さん。
何を思ったか、両手を合わせて腰を屈めて「すみません、すみません」と走って行く人もいる。
小書店と向いの金城商店の間にあるスージグヮー(小路)を初めて通る人は、みんな戸惑うらしい。
そんなとき、金城さんは決まって言う。「いいんですよー、ここはスージグヮーなんだからー」
それでも、まさかこのスージグヮーがお店の中を突き抜けているなんて!という驚きと、人の家に急に入ってしまったような恥ずかしさがあるのか、走り抜けて行かれる。忍者のように。
みなさんの目的地はスージグヮーが突き当たる「O鰹節」だ。確かに、通りの向こうから微かにO鰹節店が見える気もするけど。
O鰹節店に猪突猛進していたら、左右に店がある!人までいるじゃない!
「おぉ!」と驚かれる方は、そんな感じかな。
勢いよく店に入って来て、「おぉ!」と驚かれると、こちらも結構驚く。
でも、皆さん絶対に立ち止まらないので、いつまでも伝えられない。
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