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【本日の栄町市場】
少しずつ沖縄も涼しくなってきた。小書店には二つの入り口があるから風がよく通る。
びゅーびゅーと風が吹き抜ける寒い日には、市場の中のミャンマーレストラン「ロイヤルミャンマー」に駆け込む。
「いつものお願いできますかー?」
「ハーイ、ミセマデモッテイキマス」
ミャンマー人の店主が小書店まで運んで来たのは、ミャンマーのミルクティー。
愛らしい花の絵が描かれたティーカップにミルクティーがなみなみと注がれている。
一口飲むと、シナモンの香りと独特の甘みで冷えた体が温まっていくのがわかる。
おいしいなぁと呟くと、店主は真顔でいつもこう言う。
「アイジョウガタップリデスカラ」
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