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【本日の栄町市場】
「町田精肉店」は店員が多い。「はいさい食品」に次ぐ多さではないかなぁ。そして、「はいさい食品」と同じく家族で店を営んでいる。娘さんと息子さんがお母さんと一緒に店に立つ姿は魅力的で、地元のいくつかのテレビCMでも彼らを見掛けるほどだ。つまり、絵になる家族だ。それなのに、わたしは一度も「町田精肉店」で買い物をしたことがない。
八百屋や魚屋、おかず屋はその日の品揃え、その日食べたいもので店を選ぶが、肉屋は贔屓の店で買う。向かいの店主の金城さんは「町田精肉店」。わたしはその隣の「安座間精肉店」。特に意識してそうなったわけではないけれど、なぜだろう、そういうことになっている。肉屋だけは最初に選んだ店から浮気ができないような気持ちになる。市場のみんなにもいつか聞いてみたいけど、聞いてはいけない質問のような気もするんだよなぁ。
で、自分なりに考えてみた。昼の市場の中でこの二つの肉屋だけが隣同士の同業者なのだ。だから、隣の店へ行くと浮気がバレるという心理が働いているのかなぁ。もちろん、たくさんの肉を買う人の中には両店で交互に肉を買う人もいるだろう。部位によって使い分ける通もいるかもしれない。だけど、わたしにはそれだけの甲斐性がない。甲斐性がなければ、よそで遊んではいけません。迷惑だから。
それが、わたしの出した答えとしよう。
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