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【本日の栄町市場】
市場には美味しい食べ物がたくさんある。その中でも、最近、わたしの中で大流行しているのが、「一番餃子屋」の家族特製焼き餃子と家族特製水餃子だ。
栄町市場の肉屋で調達した豚肉を使った具はジューシーで(栄町市場の肉は本当に美味しいのです!)、目の前で手作りする餃子の皮は厚みがあってモチモチしていてたまらない。ここの餃子のすごいところは、冷えても美味しいことだ。
この店の残念なところは、昼間開店していないこと。
昼間に開いていたら、店番を抜け出して毎日あの餃子を食べられるのになぁ。
「一番餃子屋」は餃子の名前の通り、お父さんとお母さん、若いご夫婦、ヨチヨチ歩きのかわいい男の子の家族経営だ。
北京からやってきたという「一番餃子屋」一家。
お父さんとお母さんの会話は北京語。若いご夫婦は日本語。
しょっちゅう行くから、立ち話もよくする。子供の話や里帰りの話。
でも、何度聞いても彼らの名前が覚えられない。早口だし発音が難しい。名前を覚えられないなんて、なんだかすごく申し訳ない気がして、いつもなんとなく誤魔化す。
いつものように、店を終えて餃子をテイクアウトした。
「いつもありがとうね。えーっと、えーっと、名前なんだっけ?」
どうやら、名前が覚えられないのはわたしだけじゃないらしい。ちょっとホッとした。
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