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共著・編著

ヴァインランド
(池澤夏樹=個人編集
世界文学全集 Ⅱ-11)

池澤夏樹=個人編集 世界文学全集

著者:トマス・ピンチョン
翻訳:佐藤良明

アメリカ文学最高峰の鬼才が17年の沈黙の後に発表した過激でポップな大傑作。ヒッピーおやじとティーンズ娘の軽妙な会話で始まる巨篇は次第に陰謀渦巻くダークな世界へ。全面改訂の詳注付。

1984年、ある夏の朝。北カリフォルニアの山中で14歳の娘とふたり、ジャンクにクレイジーに暮らすヒッピーおやじゾイドの目覚めから物語は始まる。ゾイドを執拗に追う麻薬取締官、娘を狙う連邦政府、その権力の魔の手から逃れながら、母探しの旅に出る娘。そして物語は60年代へ、ラディカル映画集団の一員だった母の記録映像を見る娘の眼差しと共に、バークリィでのデモ隊と機動隊の衝突現場へズーム・インする。闘争の渦中で母を救出するDLは、マフィアのドンに雇われ殺人忍法を操る「くノ一」。その女忍者とコンビを組むカルマ調整師のタケシ、彼らにカルマを調整してもらうヴェトナム戦争の死者のゾンビ「シンデルロ」…次々と出現する登場人物を巻き込んで、仕掛けに満ちたピンチョン・ワールドは時のうねりの中を突き進む―全米図書賞受賞の大作『重力の虹』以来17年の沈黙を破って発表された本書は、ギャグ満載のポップな装いの下に、輝けるアメリカを覆う呪われたアメリカ、官憲国家の狂気を、繊細に重厚に、ときにセンチメンタルに描き出す。名訳をさらに磨きあげ、注釈も全面改訂。

 

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作品情報

発売日:2009/12/11
出版社:河出書房新社